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出産レポ⑥【エッセイ】

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福岡在住のアラサー。旦那と1歳の子どもの3人暮らし。
コールセンター勤務。
私の経験を元にブログを執筆しています。

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エッセイ
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自分の病室に戻り、夜ご飯を食べるが痛みで全然食欲がわかない。

こんな定期的な下痢のような痛みがあるのに飯なんて食えるか!

食べたいよー

ご飯食べたいよー

もう、そもそも椅子に座ってご飯食べれないよう

もうベッドで横たわるしかない。

楽しみだった夜ご飯は陣痛でほとんど食べれない上に、陣痛が定期的に来るためほぼ寝れず。

せっかく、夜ご飯はエビフライと煮込みハンバーグだったのに。食べても陣痛がきて吐き気をもよおすと言う。

夜中も1時間半置きに心拍を確認にされ、腹にひんやりする機械をあてられる。

しかも、もう歩くのも痛くなるけど、そんなことでは許されず、歩いてモニターをつける部屋に自力で行かされる。

部屋に歩いていく途中に看護師に話しかけられ、痛いですか?って聞かれて痛いと言うと、よかったですね!お産が進んでいる証拠ですよって言われる。

そりゃそうだろうが、痛みを感じるこちらとしてはあまり嬉しい出来事ではない。

こちらとのテンションの違いにもイラッとする。

もう、痛いのよ!

しかも、痛い痛い言っていると、陣痛から始まった妊婦さんはこれくらいの痛みがきてから病院に来るんですよと言われたが、知ったこっちゃない。私は私だ。

私以外私じゃないの!!!!!!!!!

もう、陣痛を耐える部屋と自分の部屋を行き来するのもしんどかったので、もうこの陣痛を耐える部屋に居たい。

自分の部屋に戻るのしんどいと看護師に訴えた。

本当は歩いた方が陣痛が進むんですけどねーと言われたが、なんとか陣痛を耐える部屋にずっといることの許可をとった。

よし、少し楽になるぞ。

陣痛を耐える部屋ではヒーリングミュージックが流れていた。

私が行っていた病院はソフロロジーを推す病院だった。

ソフロロジーとは、妊娠の初期段階から病院が指定するヒーリングミュージックを寝る前や、家でダラダラしている時など自分がリラックスしている時に定期的に聞くことで、お産の時にそのヒーリングミュージックを聴くと自然とリラックスできるようになるというものだ。

ヒーリングミュージックを聴きながら、大きく息を吸い、吐くというのをすると幾分陣痛の痛みが楽になった。

しかし、朝になるにつれ、陣痛は痛みを増し、事前に聞けと言われていたソフロロジーを流されるもただのノイズへ。

最初のころはヒーリングミュージックなので、聞けば意識的に呼吸をゆっくり長くしようと意識してできていたが、お産が進むにつれそんな場合ではない。

出したいのに出ない。痛い。

痛い。

それなのに子宮口はまだ4cmとか言われるし。

MAX10cmまで開いてもらわなければならない。

絶望の淵に立たされていた気分。

すでに深夜で窓の外は真っ暗。

コロナ禍でマスクをつけたまま、一人、ベッドに横になり、痛い、痛いよおと小さく声を出す。

一度声を出して痛いと言ってしまうともう、止まらない。

もう、部屋に誰もいないことを良いことに、痛い、痛い、痛いと連呼。

なんなら泣いた。

痛すぎる。

孤独にひとりぼっちで薄暗い部屋で真夜中に腹と腰が痛くて泣いた。

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