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まだ、HISのおじさんは迎えにこないので、それまでの時間、買い物に行く予定にした。
ホテルからバスが出ているらしく、それに乗せてもらい、バリコレクションというショッピング街へ行くことにした。
バスというので、マイクロバスを想像していると、それはただの7人乗りの車だった。
しかも他にも乗客が数名いたため、少し狭かった。
着くと、市場の時は違った雰囲気だった。
バリの中では高級店ばかりらしく、現地の人はほとんどいなかった。
お店を見て周り、お土産用に可愛い石鹸やエリップスなどの髪のオイルなどを買ったりした。
歩き回っているとこの日は本当に暑かった。
すると、日本語でクーラー効いてるよー!と言われ、その一言でふらふらお店に入り、その店でランチした。
あとは、旅行先から友達に手紙を出そうと思い、絵葉書と切手を購入した。
ちなみに日本に手紙を書く際は宛先に英語でJAPANと書いていればそれ以降が漢字でも相手に届く。しかし、郵送に1ヶ月ほどかかるので旅行中に相手に届くことはない。
ポストが見当たらなかったため、ホテルで郵便を出したいと言うと出してあげると言われたので、ホテルの人に出してもらった。
旅先からだす手紙も面白いので旅行に行った際は出してみることをお勧めする。
旦那はバリコレクションでタバコを吸おうとするもライターがつかなくなった。
すると、バリコレクションの警備員が、あれ?火つかないの?ライター貸そうか?と話しかけてくれた。
旦那はテロの件はすっかり忘れ、あ!ありがとう!と言いながらライター借りてタバコ吸って、その警備員と談笑していた。
買い物とランチを済ませて、ホテルに例のバスで戻ってロビーで待っているとHISのおじさんが現れた。
今回の旅ももうおしまいだ。
本当に夢のようなひとときだった。
帰りの機内で見た夜のシンガポールはとても綺麗だった。
飛行機で寝にくいのも忘れてしまうくらいだ。
それでも、機内泊は大変だったし、帰ると日本は極寒で、電車の中の日本人の目は死んでいた。
しばらくの間、私はバリに帰りたいとずっと言っていた。
これで、新婚旅行でバリに行った話は終わりだ。
無事、テロにも遭わずに帰国できた。
長いこと読んでくれた人には本当に感謝している。
この話を書いているとき、本当にまたバリに帰りたくなった。
年収400万ほどあれば、バリではプール付きの豪邸で暮らせるらしいと聞いて、不労収入で稼げないかなと一時期本気で考えていた。
それほどまでにバリは素晴らしい。
旦那も帰国後、現地で働くことができないか調べていた。
俺、日本よりバリで働く方が向いているかもしれないと言っていた。
旅行に行くのやめようと言っていたのが嘘のようだ。
でも、この旅行も今となっては3年ほど前の話になってしまった。
この旅行の時に買った正露丸は一回も使うことなく捨ててしまった。
そんなに年月が経ってしまったのか、と正露丸を捨てる時に悲しい気持ちになった。
コロナで世界的に観光地は大打撃を受けたと思う。
コロナがおさまってきた今、観光地やホテルを救うためにはそのホテルを利用したり、その観光地にいき、お金を落とさなければならない。
そのためにも、私はまた、バリに行きたい。
次は家族を連れて。
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