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鳥のさえずりで起きた我々は荷物をまとめてチェックアウトした。
系列のホテルではあるが、違うホテルになるため再度チェックインが必要だった。
アヤナヴィラズのロビーはかなりおしゃれだった。
書類に名前を書いたり、クレジットカードの登録などをした。
すると、パスポートの提示を求められた。
だが、しかしない。
パスポートがない。
パスポートがない?
なぜ?!
パスポートは…。あ。
なんと、パスポートを前のホテルの金庫の中に忘れてしまった。
私は慌てて
I forgot my passport!
と一生懸命英語で説明した。
なんとかホテルの人に金庫に忘れたことが伝わり、金庫から持ってきてもらった。
海外で1番焦った瞬間だった。
シンガポールの身体検査で引っかかったのは海外で1番不安な瞬間だった。
とりあえずは、なんとかチェックインできた。
そして、ヴィラへ移動するのだが、ヴィラには1部屋に1人専用バトラーがつく。
STACの映画2で観たあれだ。
ゴルフのカートのような車に荷物を乗せてもらい専用ヴィラまでバトラーの運転で向かった。
着くとそこは1つの家のようだった。
門があり、部屋はリビングと寝室の2部屋と浴室。
庭にはプールとゆったりできるスペースがあった。
風呂には大量の花びらがきれいに浮いていた。
人生で初めてこんなところに泊まる。
バトラーからバトラーを呼び出す専用の携帯を受け取った。
何か用があればその携帯を使って私を呼び出してくれと言われた。
OK!と良い、部屋を見て回った。
すげー!すげー!と旦那と大はしゃぎ。
まずはプールだよね!と言い、プールで遊んだ。
少しぬるいが2人だけのプールだ。
水をかけたりして遊び、飽きたら木陰で一休み。
なんて贅沢なんだろう。
ひとしきり遊んだあとはパサール(市場)に行く予定だったため、ホテルでタクシーを呼んでもらった。
クタ地域にあるスニ市場というところへ行くのが目的だ。
事前の情報によるとそこにはリゾートワンピースをはじめとした衣類が売られているらしい。
旅行初日は移動ばかりだったし、2日目は撮影とホテル内のレストランにしか行ってないため、バリの市内を探索するのは今回が初めてだった。
バリでは車が高価らしく、現地の人はほとんどバイクに乗っていた。
バスはあるらしいが時間通り来ないのでほとんどの人はバイクで移動するらしい。
ホテルが呼んでくれたタクシー運転手は日本語が上手だった。
日本留学経験はなく、本で勉強したらしい。
すると、タクシー運転手がおすすめのお土産屋に連れて行くと言い出し、運転手と癒着のありそうなお土産屋に連れて行かれた。
特に私は欲しいものもなかったが、旦那は竹編?のバッグをお土産用に購入していた。
その後ようやくお目当ての市場にやっと連れて行ってもらった。
するとタクシーメーターは動いていたが、運賃は20000ルピアだと言われた。
メーターは明らかに20000ルピアではない。
おかしいのでは?と思ったが、日本語の流暢なバリの東南アジア人にはっきりと日本語で20000ルピアだと言われて、おかしいと思いつつも抵抗でぎずに言われるがまま20000ルピア支払った。
そんなもやもやを抱えつつも市場周辺を歩いていると、在留カードを持った男が近づいてきて、私は日本人だよー!と声をかけてきた。
事前にHISに渡された旅行の冊子にあやしい外国人が声をかけてきてギャンブルに誘ってくることがあると書かれていた為、警戒しまくり、旦那とガン無視した。
その甲斐あり、諦めて在留カードおじさんは消えた。
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