PR

親に終活させたい娘の話8【エッセイ】

プロフィール
この記事を書いた人

福岡在住のアラサー。旦那と1歳の子どもの3人暮らし。
コールセンター勤務。
私の経験を元にブログを執筆しています。

えみかさんをフォローする
エッセイ
記事内に広告が含まれています。
スポンサーリンク

最初に口座が凍結されて下ろせなくなったのが半年以上前である。

書類集めにも結果、3~4ヶ月かかった。

母は農協に行き、ようやく解約できたが、4~5万の金は現金で渡すことができないらしく、振り込み対応になると言われたらしい。

しかも、3万以上の振り込みには、振り込み手数料が880円かかるらしい。

現金でいいんですけど、と母が言うが規則なのでと言って、振り込みになったらしい。

母が帰ってきて、一言。

二度と農協と関わり合いになりたくない

この経験から、本当に私の両親にはきっちり終活をしておいてほしい。

祖父は母と同居で自分の持ち物は自分の部屋にあるだけだったし、動けるうちにある程度処分はしていた。

遺品整理は比較的楽な方だったと思う。

一軒家で一人暮らししていたら、家具家電などでもっと大変だったに違いない。

そんな楽な方でもこれである。

母は今回の経験をしているのと、70代のペンパルにもらったハルメクのおかげで終活をし始めた。

実家をリノベーションして、我々家族が一緒に住むのも一種の終活の一つだ。

今後、母だけでは生活できなくなるのがわかっている。

それならば、今のうちから一緒に同居しておこうという、私なりの親孝行の一種だ。

孫の世話を押し付けられると母は言っているが、捉え方はまかせることにした。

父は家を片付けることについて怒っている。

子どもが親に終活の件を話すと怒る親もいると話には聞く。

うちの父もだが、終活の話で怒る親は、自分がまだそんな歳じゃないと思っているのだ。

しかし、死とはいつ訪れるかわからない。

私は30代だか、DAISOのもしもノートシリーズに保有しているクレジット、銀行口座、保険などは書き出している。

“人は老いる”

どんなに若作りしていても、健康に気をつけていても老いる。

それを本当の意味で分かっている人は少ない。

私自身もこう書いてはいるが、わかっているフリに近いと自分自身で思う。

なぜなら私からはまだ、死のニオイがしない。

祖父にはうっすらともうすぐ死ぬ人特有のニオイがあった。

モーツァルトの魔王で言うところの魔王の娘がベッドに腰掛けてうっすら微笑んでいる気配があった。

魔王の娘がやってくる前に、母も父も終活をある程度しておいて欲しいというのが娘である私の気持ちの全てだ。

ブログ村

\ブログ村ランキングに参加してます/

\ブログ村プロフィール/

PVアクセスランキング にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました