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藤の花を1歳児と見に行った話【エッセイ】

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福岡在住のアラサー。旦那と1歳の子どもの3人暮らし。
コールセンター勤務。
私の経験を元にブログを執筆しています。

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エッセイ
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先日、柳川に藤の花を見に行った。

今年の抱負を毎年100個書き出すのだが、その内の1つが藤の花を見に行くことだった。

毎年、行きたいと思いつつ、タイミングを逃しており、行けていなかったのだが、今年はやっと見に行くことができた。

妹のポンちゃんと、その子どもポンチビと私と、息子のあっくんといういつものメンバーだ。

前日、雨が降っており心配だったのだが当日は晴れてくれた。

ポンチビが2才、我が子あっくんは1才なので、人混みに巻き込まれるとこちらのHP消費も激しいと判断し、早めに行って、早めに帰ってくる予定にしていた。

午前9時には現場に着いていた。

屋台もでていると、公式ホームページで情報を得ていたが、屋台があるだけで何の準備もなされていなかった。

どうやら、みな、まだやる気は起きていないようだった。

しかし、藤の花は素晴らしい。

4月後半に訪れたため、花は見頃を過ぎてきていたが、それでも美しかった。

一つの木からこんなに花が咲くのか。

そりゃ、鬼も近づけんな、と鬼滅の刃の薄い情報を思い出し、藤の良い匂いを嗅ぎながら、辺りを見回していた。

あー。綺麗だなー。と思っていると、まだこの世に生を受けて、歩き出して間もない息子がこけた。

前日、雨でぬかるんでいる地面に手と膝をついている。

見事に手と膝は泥棒まみれだ。

一生懸命払ったが、手も膝も黒くなっている。

抱き上げようとするも、歩くと聞かず、短い手足をこれでもかとバタバタとして、だあー!だあー!と声を荒げる。

根負けして、地面に降ろすも、次は尻餅をつき、尻も黒くなった。

もう、この時点でわたしは諦めた。

好きにしなさい。

と、思うと、息子は好き勝手に藤の花の下を好きに闊歩していた。

藤の花に飽きた2才の姪ポンチビは公園に行きたいと言い出した。

駐車場近くに公園があったのを彼女は目敏くも知っていた。

4人で公園に移動する。

案の定、遊具は前日の雨で少し濡れていた。

公園は小規模で、滑り台とシーソーとブランコだけだった。

滑り台の着地地点は泥っぽい水が溜まっていた。

しかし、我が子あっくんは恐れずに、ガンガン滑り台を滑り、ズボンはびしょびしょになっていた。

しかし、構うそぶりはまったくなく、滑り台を滑り終わるとすぐに、次の滑り台の為に、階段を上っていた。

洗濯が大変だな…。と母の気持ちとは裏腹、泥水は気にせず、楽しそうに滑っていた。

もう、良いのだ。

彼が楽しければ。

私も見たかった藤は見れたし。

これでいいのだ、そう、自分に言い聞かせて、滑り台を滑る彼を眺めていた。

10時も過ぎてくると観光バスがやってきた。

藤の花の場所に戻ると人が先ほどの倍以上いる。

聞こえてくる言語はどうやら韓国人のようだ。

コロナでほとんどいなくなっていた韓国人観光客も戻ってきているらしかった。

私たちは、ようやく準備を始めた屋台で弁当を買い、弁当を食べて帰宅した。

子どもたちは楽しかったのか帰りの車では寝ていた。

次は、もう少し、彼が情緒を分かるようになってから連れてきたいと思う。

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