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親に終活させたい娘の話4【エッセイ】

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福岡在住のアラサー。旦那と1歳の子どもの3人暮らし。
コールセンター勤務。
私の経験を元にブログを執筆しています。

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エッセイ
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祖父は、整骨院でうつ伏せになっている時に、顔を乗せる台に息がしやすいように丸い穴が空いているが、そこからヨダレが垂れてしまったらしく、母に拭くよう命じたが、母が違う所を拭いたらしく、そこじゃない!!!とキレられたらしい。

母も、その件は本当に腹がたったようで、私に、もっと言い方があるよね?!とかなりキレていた。

母には弟と妹がいるが、そんなに頻繁には来ず、寝たきりになってからは、2~3ヶ月に1度来るくらいだった。

たまにしか会っていないので、祖父のしぼみ具合に驚いているようだった。

maxは170cmで85kgオーバーだった祖父はすでに45kgほどしかなかった。

別居している親の急な老化にびっくりしているようだ。

私も自分の父を久々見た時に白髪まみれで、うわ、ジジイじゃんと思ってしまい、しかも、その心の声がそのまま口から出てしまった為、父は今、一生懸命白髪染めしている。

祖父は今まで自力でトイレは行っていたが、だんだん間に合わなくなっていってしまった。

「おい!おい!」と母を呼ぶ。

母が急いでトイレに行くと祖父が「間に合わんやった!」と恥ずかしさも詫びる様子もなく、しょうがないだろ!という態度でトイレで待っていた。

母はしょうがなく、風呂場で祖父の下半身を洗ってあげて新しいパンツを履かせたりしていた。

母は曽祖母や祖母のお世話もしていたので、慣れたもんである。

うんこの世話自体は嫌みたいだが、そんな本気の嫌ではなさそうだ。

赤ちゃんのうんこのお世話と変わらなさそうだった。

だんだん、自分のことが少しずつできなくなっていく祖父。

前はテレビを観ていることが多かったが、それよりも寝ている時間の方が多くなってきたように思う。

寝ている顔を私も見たことあるが、ぱっと見は生きているか、死んでいるかわからない。

目を瞑って、口を空けて仰向けに静かに寝ていると、本当にわからない。

母は、祖父の介護をしつつも、パートを続けていた。

母は夕方から仕事で夜に仕事から帰ってきていた。

父は祖母の家に住んでいるので、実家に住んでいるのは、母と祖父だけである。

母が私によくこぼしていた。

「よく、考えるんだよね。もしも、家に帰ってきて、父ちゃん死んでたらどうしようかなって」

と、言っていた。

母は一応、ケアマネージャーにその件を相談したらしい。

すると、ケアマネージャーには生きてるか死んでるか自分には判断がつかないと言って救急車を呼べと言われたらしい。

母は、自分の弟にもこの恐怖について相談していたらしい。

たしかに、私もある日家で旦那が急に死んでるのは怖い。

そんな、確率が日々、少しずつアップしているのである。

何とも言い難い恐怖だろう。

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