100万回生きたねこは何で最後死んだのか?
このことについてよく考える。
この作品は不朽の名作で誰もが知る絵本だ
。
ストーリーとしては、主人公のねこはいつも誰かに飼われている。
飼い主はねこのことが大好きだが、ねこは飼い主の事を好きじゃない。
そして、ねこは毎回死んでしまうし、死んでも生まれ変わって、違う飼い主に飼われている。
しかし、最後にねこは誰にも飼われず、野良猫となる。
野良猫になったねこは自分の事が大好き。
自由を愛する。
今までの武勇伝を他の猫に語ると、ねこは称賛の声を浴びる。
しかし、ねこになびかない白い猫がいた。
ねこはその白い猫が好きになり、やがて子どもも産まれて、子猫はそれぞれ自立してねこたちの元を去る。
ある日、白い猫は死んでしまった。
ねこは何日も泣き続け、その後ねこも死んだ。
ねこはもう、生まれ変わることはなかった。
かなり、暗いストーリーで子どもの時は何とも思わなかったが、大人になって読むとズーンとなる。
子どもに読み聞かせしても、結構序盤に涙声になってしまう。
死というのが、子どもの時はあまり身近ではなかったが、大人になると、死がもっと現実的なものになった。
大人になると、いつ誰が死ぬのか本当にわからないというのをいくつも経験したのが、子どもの時に読んだのと、今になって読んだのと違う原因のような気がする。
そして、序盤に書いたが、なぜ、ねこはもう、生まれ変わることがなかったのだろうか。
解釈の問題なので人それぞれ考えがあるのは十分承知だ。
天国で白猫と仲良く暮らしているとか、愛する人を亡くす痛みを知ったからだとか。
私は、ねこが生き返らなかったのは、泣き疲れたからだと思う。
ここまで自己中なねこなので、きっと自分の事しか考えておるまい。
今までの飼い主なんて大っ嫌いで、死ぬ時に泣いてくれた飼い主のことなんてなんとも思っていなかったねこの事だから。
きっと、泣き疲れて、何も考えたくなくなったんじゃないかな。と私は思う。
私も同じ状況になったら、そうなると思う。
何も考えたくない。
また、違う人生やり直すとか考えきれない。
また、同じ事を繰り返してしまうかもしれないの?
耐えられない。
もう、疲れた。何も考えたくない。
そう、思うと思う。
あなたはなぜ、ねこは生まれ変わらなかったと思いますか?
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