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子宮内膜症になった時の話【エッセイ】

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福岡在住のアラサー。旦那と1歳の子どもの3人暮らし。
コールセンター勤務。
私の経験を元にブログを執筆しています。

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今から4~5年前、私が28歳頃だった。

私は、子宮内膜症と診断された。

子宮内膜症とは子宮の内側の壁を覆っている子宮内膜が、子宮の内側以外の部位に発生する病気のことだ。

詳しい原因などは未だわかっていないらしい。

症状として重い生理痛や月経過多がよく見られる。

私は、生理がきっちり来る方でルナルナのお告げ通り来るタイプだった。

ずれても、お告げの日の前後2~3日。

生理不順とは縁のない生活だった為、私の生理は『普通』だと思っていた。

しかし、私は子宮内膜症と診断された。

きっかけは、ある日の生理2日目に立ち上がれなくなってしまったのだ。

トイレにも這いつくばって行くレベル。

酷い風邪でもなかなかこんなレベルで身体が動かなかったことはない。

自分にだけすごい重力がかかり、布団に押し付けられているかのようだった。

何かがおかしい。

思いかえすと、ここ最近、ずっと過去の嫌な記憶ばかりが目まぐるしく脳裏に思い浮かぶ。

心が晴れる日が全くない。

私は生きていて何になるのだろう。

生きる意味って何?

ずっと頭の中でネガティヴな感情がぐるぐるしていた。

生理痛も酷く、腰と腹に鉛玉が埋め込まれているかのように重く、ずーんとしていた。

ずっと私はGoogleでこの症状を検索した。

すると、鬱の可能性と子宮内膜症の可能性があると、検索結果にでてきた。

鬱のネット診断も受けてみたが、確実に鬱とは判定がでないレベルで、病院に相談してみようと言うレベルでだった。

そこで、子宮内膜症についてより詳しくGoogleで調べてみた。

すると、子宮内膜症の症状に生理痛が重いことと、月経過多がどのサイトにも書かれていた。

しかし、CMで見る限り、生理中はみんな生理痛がしんどいのではないか?

私も生理痛の薬を飲んで、普段は仕事していた。

薬を飲んでもなんとなく、腰や腹が痛いなあとは感じていたが、他人と痛みを比べることはできないし、みんなこんなもんだろうと思っていた。

しかし、生理痛について調べていると、気になる記事を当時発見した。

その記事には生理痛とはまだ身体の未熟な10代の子に起こりやすく、通常であれば、年齢を重ねるごとに症状は軽くなると記してあった。

よくよく考えると私は、年齢を重ねるごとに生理痛が酷くなってきており、薬の効きも悪くなっていた。

あれ?

ここで、もしかして…という気持ちがかすかに芽生え始めた。

次に月経過多について詳しく調べてみた。

これこそ、他人と比べられるはずがない。

月経の量なんて個人差あるだろと思っていた。

それに、どのサイトにも平均的な月経量が記してあったが、自分の月経の量をmlで把握している人間なんてそうそういないだろう。

しかし、さらに調べてみると、多い日の昼用ナプキンが1時間でいっぱいになるようであれば一度婦人科を受診してみるよう書かれている。

私は、生理2日目は2~3時間に一度取り替えないとナプキンがタプタプになっていたため、仕事の時はナプキンとタンポンのダブル使いをしていた。

それに、2日目の夜は、夜用で漏れなかったことが一度もない。

なんなら、夜用ナプキンとタンポンのダブル使いをしていた。

それでも、絶対ベッドシーツに経血がついていた為、ベッドシーツの下には防水シートをつけているほどだった。

普段、友達と生理の話をしても、生理痛がキツくって。ぐらいしか話をせず、ましてや自分の経血量の申告をしたこともなければ友達からも聞いたことがなかった。

もしかすると、私の生理は異常なのか?

鬱で心療内科を受診するか、子宮内膜症で婦人科を受診するか迷っていたが、子宮内膜症の可能性の方が私が検索した中では高かった為、婦人科を受診することにした。

レディースクリニックを予約した。

私が行った病院は、不妊症をメインに診療しているのでお産がない。

完全予約制だった。

病院に行き、優しそうなおじいちゃん先生に診察してもらうと、やはり、子宮内膜症だと診断された。

先生は優しく、対応について説明してくれた。

対応としては、

・ピルを処方

・漢方薬を処方

・妊娠

・子宮摘出

これを説明された。

私は当時独身で、結婚するかもまだわからない状態で、妊娠の希望はあるか?と先生に聞かれた。

そりゃ、将来的には子ども欲しいけど、自分だけでどうにかできる話ではないので、とごにょごにょ言うと先生は優しく、そうだよね、うんうんと話を聞いてくれた。

子宮摘出は若年性更年期障害になる可能性も高いし、出産希望するならやめておいた方がいいね。と言われた。

残すはピルか漢方である。

しかし、私はその当時タバコを吸っていた為、ピルは処方してもらえず漢方薬を処方してもらうことに。

その漢方薬を毎日服用すると、あら不思議。

今まで薬を飲まないと動けなかった生理痛はほとんどなくなり、経血もかなりガクッと減った。

それに1番はネガティヴな考えが頭にぐるぐる回らなくなった。

か、漢方すげぇ。

さすが中国4000年の歴史と言われるだけある。

そこで私は東洋医学に少し興味がでて、未だに薬膳にも取り組んでいる。

今では、妊娠・出産したのもあり、漢方薬を飲んでいなくても、生理痛はほぼなく、経血も昔に比べれば少ない。

子宮のちょっとした誤作動で女の身体というのはここまで不調になってしまうのだと痛感させられた。

この記事を読んで、少しでも生理について違和感がある人は是非病院に行って欲しい。

今振り返ると、病院に行くまで、私はほぼ毎月、病みやすい週間というのができており、感情の起伏が大変なことになっていた。

それで、今まで何人の彼氏と感情昂って別れたことだろう。

もし、もっと早めに気づいていれば…と何度思ったことだろう。

自分の身体を守れるのは自分だけだ。

生理痛なんて痛くて当たり前。とは思わずに病院に行って欲しい。

痛みに負けるな!なんて自分を奮い立たせなくていい。

自分の身体からの声をしっかり聞いてあげて欲しい。

経験者である私はそう、皆んなにお伝えしたい。

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