静かに起きてきた息子は1歳だが、私のいつもはしない化粧やファッションでいつもとは違うことが勘で分かっているらしい。
起きてくるや否や、私にギューっと抱きついてきた。
まだ朝の6時前だ。
私は6時半に家を出る予定だったのでまだ時間はある。
息子はギューと抱きついてきて離れない。
まだ流暢に喋れない息子は、全身で自分の武器を使い、行かないでと必死に言っているようだった。
私も抱きつきかいし頭をわしゃわしゃ撫で回した。
まだ、瞼の重い顔を私にすり寄せている。
可愛い。
でも、今さら予約を取りやめる訳にはいかない。
旦那は呑気に寝ている。
ごめんね。ママはママでいるためにママをおやすみする日が必要なの。
そう言い聞かせ、旦那を起こし、予定より早めに家を出た。
10月終わりの6時半の空気は肌寒く、秋の始まりを教えているようだった。
スーツケースを舗装された道路の上でゴロゴロ転がしながら空港へと向かう。
先ほどの子どもとの涙の別れよりも、1人で自由に自分の意思で道を歩ける嬉しさが勝っていた。
抱っこしているのに途中で歩くと言い出したり、道に落ちているものを触ろうとしたり、ちょっとしたスロープで滑り台代わりに滑ろうとする人がいないだけでも快適に歩ける。
1人で歩けるって快適。
子どもの体重は10kgを越したので米より重い。
暴れて叫ぶ米より重い子どもを毎日抱っこしているのに痩せないのは本当に不思議だ。
そんなことを考えながら、空港までの道のりを音楽を聴きながら電車に揺られた。
久々の福岡国際線だった。
コロナが流行る前に行ったバリ旅行以来だった。
その時に比べると幾分人が減った気がする。
前回は旦那とギリギリに空港に行ったので、免税店を眺める余裕もなく必死で空港内を走り抜けたのが今になっては懐かしい。
予定よりも少し早めに着いたので自販機でコーヒーを買ってゆっくりして、友人に着いたら連絡が欲しい旨を連絡した。
すると、友人はちょうど空港に着いたらしい。
なんてスムーズな海外旅行の始まりなのだ。
私のストレスが全くない。
チェックインはセルフの機械がなかったので並ぶ必要があったが時間は全然余裕だ。
保安検査場もすんなり通れた。
免税店がゆっくり見れる！！
ゆっくり見れたもののタバコや化粧品なんて今買ってもどうにもならないし、元値が高いから買えない。
免税店に寄れなかったことをバリ旅行からずっと心残りになっていたが、行ってみると全然大したことはない。
にほんブログ村
コメント