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起業を失敗して借金を背負った話1【エッセイ】

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福岡在住のアラサー。旦那と1歳の子どもの3人暮らし。
コールセンター勤務。
私の経験を元にブログを執筆しています。

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エッセイ
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私は27歳頃に起業をした。

しかし、それは結果的に失敗した。

恥を忍んでその時の話を書き、今、起業やフリーランスを目指している人が私の二の舞にならないようにして欲しので、この記事を書く。

私は23歳~27歳までずっと同じ会社で働いていた。

しかし、仕事は接客業なこともあり激務。

定時で帰れたことなんて片手で数えられる程度。

月末の棚卸しの日なんて、帰るのが次の日になるのなんて当たり前。

年末なんかは、ギリギリ私は家で年を越せたが、他の同僚は帰りの車の中で年越しをしていた。その分、私はまだラッキーな方だったのかもしれない。

年が明けても、正月はまた朝9時半から仕事なので、同僚とは良いお年を!という前に、後9時間後ぐらいにまた会うね。と身も蓋もない会話しかしていなかった。

クレームも多い業種の為、3日に1度は誰かしらに謝っていた。

クレーム対応も慣れているが、やはり少しずつ精神を削られている感はある。

それに、会社が買収されて、雇用条件もかなり悪くなっていた。

年間休日は120日だったのが、109日になった。

会社が変わったことにより、正社員になった。しかし、今までもらえていた残業代はもらえなくなり、残業した分は、別日に遅出になる為、残業代も減ってしまった。今まで、手取りで20万はあった給料が17万ほどになってしまった。

転職しようにも転職活動する時間もないし、次にやりたい仕事もなければ、自分にできる仕事がなんなのかも分からない。

ただ、ただ、今のこの状況を終わらせたいと日々思いながらもどうすることもできない自分と現状に歯痒く思いながらも何もしていなかった。

給料はストレス発散と称して買い物をしていた為、貯金もない。

そのため、仕事を辞めてから転職するのも厳しい状態だった。

辞めて、3日後に働き出す。くらいのスケジュール感でないと、その当時の私には転職が厳しかった。

あー。仕事辞めたい。

と思いながらも何もしないでいた。

その当時、まだそんなに今ほど有名ではなかったブラジリアンワックスに私は通っていた。

そのブラジリアンワックスのサロンはマンションの一角で行われていた。

そのサロンのオーナーはとても愛嬌があるお姉さんで私の3歳年上だった。

1人でそのマンションサロンを経営していた。

定期的に通っているとその仕事の成功ぶりがわかる。

そのマンションは中は綺麗であったが、外観はそんなに綺麗ではなかった。

事業使用OKのマンションだったようで、そのサロンとは別の部屋のベランダの柵には、英語教室の広告の垂幕のような物がはってあったりした。

そのため、外観的にはおしゃれマンションサロンとは程遠かったが、通い出して1年くらいでメゾネットタイプのマンションに移転した。

専用駐車場もあり、オートロックで中も綺麗だ。

元々はオーナー1人でサロン経営をしていたが、マツエクも始めてマツエクスタッフも雇い始めた。

初めは、ブラジリアンワックスだけだったが、オーナーが施術するエステも始まった。

フェイシャルやボディのエステ、それに関連して、フェイスケアの物販も始まった。

私は、その成功ヒストリーにとても憧れていた。

私は朝から晩までクタクタになるまで働いているのに給料なんて雀の涙。

なんなら給料は残業代が減っていく分、減っていく。

3日に1度は誰かしらに怒鳴られる毎日。

それと比べて、サロンオーナーはこんな綺麗な場所で人を雇って悠々自適に好きなように仕事している。

なんて、羨ましいんだろう。

私は、熱い羨望の眼差しで彼女を見ていた。

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