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出産レポ①【エッセイ】

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福岡在住のアラサー。旦那と1歳の子どもの3人暮らし。
コールセンター勤務。
私の経験を元にブログを執筆しています。

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エッセイ
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それは2021年12月29日の出来事だった。

元々、出産予定日は年明け、2022年1月15日だった。理想的なのは37週~42週未満の間に3000gくらいでの出産であるが、私の胎児が36週にして3500gを超えていた。このまま行くと4000gを上回りそうな勢いであった。その為、毎回、検診の度、先生が看護師に向かって、これ週数間違ってないよね?本当に間違ってないよね?と聞いていた程である。

胎児が巨大すぎると、出産の際リスクになるらしい。小柄で骨盤が小さいタイプの人だとかなりのリスクらしく、旦那の知り合いはICUに入ったと聞いて心の中では少しビクビクしていた。私は背がかなり 高い為、大丈夫だとも思っていたが。それに、昔からことあるごとに、産婦人科の看護師から、背が高いから出産も楽な方だろうねーと言われ続けていた為、どこか、心の隅で、きっと私の出産は犬並みに軽いだろうと思い込んでいた。

その為、担当医師からは、健診の度に、37週になったらこれ以上大きくならないうちに、陣痛促進剤で早めに出産になるかもしれないと言われていた。しかし、最終判断は院長がする為、院長にも診察をしてもらうとのことだった。

その37週0日目というのがクリスマスであった。クリスマスベイビーなんてなんとなく縁起がいいのでは?しかも、その日は平日だった為、その日産まれれば料金も安く済むのでは?なんて考えていた。

しかし、担当医師との見解とは裏腹、病院の院長は、お母さんの身長も高いし、まだ大丈夫だからこのまま様子を見ようと言いだしたのだ。

クリスマスに産む気満々だった私はガッカリした。

クリスマスに産むことができないこともだったが、この妊婦生活にやっとピリオドを打てると思っていたのに急にゴールを引き伸ばされた感覚だった。

しかも、年末年始に産まれるかどうかハラハラせねばならんのも気持ち的に嫌だった。

年末年始に出産となれば料金も割高になってしまう。と金のことばかり気にしていた。

しかし、自然に待つとしても、もしかしたら、クリスマスに陣痛が来るかもしれないという淡い期待も抱いていた。

出産とはいつ起こるか分からないものだ。もしかしたら、我が子が母である私の願いを聞き入れ、クリスマスに産まれて来るかもしれない。

しかし、そんな母の願いは叶わず、クリスマスイブからクリスマスにかけてソワソワした気分で過ごしたが、あっという間にクリスマスは終わってしまった。

クリスマスが過ぎ、世の中も年末年始気分。この前までクリスマス気分でローストビーフやシャンメリー、大きな長靴にお菓子がたくさん入ったものを販売していたスーパーも、すぐに餅や、かつお菜などを売り、店内も紅白なおめでたいカラーになっていた。

クリスマスに陣痛が来なかった私は、クリスマスに公開された呪術廻戦の映画を映画館で観ることを決意。

公開が決定されていた時は、あー。多分その頃は出産だから映画館で観れないなあと思っていたが、クリスマスに産まれなかった為、年明けまで産まれないだろうと勝手に思い込んでいた。

それが12月29日。大画面と高音質な音で映画を堪能。りかちゃんを映画で観れてよかったと思い、家に帰ってもその興奮はおさまらず、映画館でもらった呪術廻戦0巻を読んだり、アニメをまた1話から見直していた。

ベッドの上でアニメをダラダラ観ながら、携帯をいじっていた深夜。0時も過ぎた為、そろそろ寝るかと思っていた瞬間。

パンツに生温かい水分の感触、お漏らしした時のような感触が急に起こった。尿漏れというレベルの水分量ではない。尿漏れであれば、少し水分がでた瞬間にこれはいかん!と自分の中で下腹部に力を入れて、止めることができるが、今回は止めることができない。

ずっと出続けている。

これは破水だ。


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