PR

美味しいものが好きな話【エッセイ】

プロフィール
この記事を書いた人

福岡在住のアラサー。旦那と1歳の子どもの3人暮らし。
コールセンター勤務。
私の経験を元にブログを執筆しています。

えみかさんをフォローする
エッセイ
記事内に広告が含まれています。
スポンサーリンク

アラサー日記ランキング PVアクセスランキング にほんブログ村

私は美味しいものが好きだ。

美味しいものと言っても、A5ランクの和牛だとか、フォアグラだとか、天然物のうなぎだとか、そういう、贅沢な高級品ではない。

そういうものではなく、少し作るのに手間がかかる「普通」のご飯だ。

土鍋で炊いたご飯や、無水で作るバターチキンカレーなど、家で作れないことはないが、少しだけめんどくさいご飯が好きなのだ。

それらの手間のかかる料理は食べるのも作るのも好きだ。

私は、朝、スッキリ起きれた日には朝から土鍋でご飯を炊いたりしている。

気持ちの良い朝日が部屋に入り込みながら、シューっと土鍋の小さい穴から水蒸気が出てくる光景も好きだ。

部屋中、ご飯のいい匂いがする。

それと、奮発して購入したSTUBEの鋳物の鍋でじっくり野菜の味わいを染み込ませた豚汁なども作る。

ごま油を良く熱した鍋に豚肉を入れて少し焦げ目がつくまで炒める。

その時、じゅーっと美味しそうな音がする。私は豚汁を作るときだけ、そこに生姜とニンニクを入れて味噌汁にガツンと感を足す。

その後に、たくさんの野菜を入れる。玉ねぎ、人参、椎茸、里芋、白ネギ。具材は冷蔵庫にあるものを少しずつたくさんの種類を入れる。

肉と野菜とが入った鍋に少しだけ水を入れて蒸し焼きに用にする。

すると、食材の旨みがグッと出てきて、とんでもなく美味しくなる。

この、ご飯と味噌汁を食べると、すごく幸福に包まれた気がする。

味噌汁なんか、口に少し含むとほんのり出汁の味と野菜の出汁と味噌の味がスゥっと体の中に入り込みお腹があったかくなる。

まさに、飲む入浴だ。

ご飯も上手に炊けなくてもいいのだ。

上の方は少し柔らかいのに、下の方はおこげで硬いなんてことも多々ある。

しかし、それも美味しいと感じてしまう。

こういうご飯が日々の幸せを作っていると言っても過言ではないと思う。

私は便利家電を使い、手を抜いて生きているがこういう小さい幸せのためには手間をかける。

幸せを感じられるのはいいことだ。

もし、この幸せを感じることも、幸せを感じるために、今までできていたこともできなくなってしまったら、私はその時、病気ではないだろうが、疲れすぎているだろう。

この行為は、疲れの指針でもある。

もし、この手間の込んだご飯を作れなくなったら、それは日々の暮らしに忙殺されているということだ。

日々の暮らしに忙殺されているとは1番良くない生き方だと思う。

20代の頃、私は、仕事が忙しいのもあり、毎日、外食かコンビニ飯か惣菜だった。

そのご飯たちは特別美味しくも不味くもない。

特に何も考えず、腹を満たすだけのご飯だった。味なんて覚えていない。

買ったご飯と寝るための酒を飲む毎日だった。

結局、そんな生活が祟り病気になった。

人を良くすると書いて「食」とは本当にその通りだ。

一汁一菜で良いという本を読んでも思ったが、本当に日本人に必要なのは、白いご飯と味噌汁なのかもしれない。

にほんブログ村 主婦日記ブログ 30代主婦へ
にほんブログ村 えみかさんの日記 - にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました