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親孝行は難しい話【エッセイ】

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福岡在住のアラサー。旦那と1歳の子どもの3人暮らし。
コールセンター勤務。
私の経験を元にブログを執筆しています。

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エッセイ
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私は妹に比べて母に迷惑をかけたな、と自負がある。

私は二人姉妹で妹がいる。どの家庭でもあるあるだと思うが、長女、長男に比べると下の子どもは上手く立ち回ることが多い。親の地雷がどこに埋まっているのか、兄・姉のおかげでわかっているからだ。

マインスイーパーならかなりの上手さだと思う。

私が、なぜ、そんな自負があるのか。それはまず、中学校は毎日遅刻していたし、高校の時は学校を辞めたいと言い出し、毎朝母に車で強制送還させられていたからだ。大学卒業後も就職せずにプラプラしていた時期もあった。

ざっと自分が思い当たる部分だけでも、迷惑かけたなと思う。

その後も、私自身が子どもを産んで、子育てをしていると本当に大変と言うのがすごくわかった。夜は寝れないし、家事もあるし、精神状態ギリギリだった。育休を取っている私でも、しんどかったのに、母に至っては自営だったため、産後2週間ほどで職場復帰している。

物心つく前から迷惑かけていたんだなと改めて思い知らされた。

大人になり、少額だが、お金を稼ぐようになり、母には親孝行をしてあげたいと思うようになってきた。

それに、子どもを産んで、新生児期は毎日家に来てもらい、沐浴をしてもらったし、現在進行形で子育ても手伝ってもらっている。

普段食べない豪華なものを食べてもらおうと思ったりするのだが、母は根っからの貧乏性なので、5000円のフレンチよりも3999円の食べ放題の方が嬉しそうなのだ。

1000円しか変わらないのであれば、美味しいものをゆっくりとした空間で食べた方が良くない?と思うのだが、母は好きなものを好きなだけ食べられるというのが、ご馳走感があるらしい。

話は変わるが、あたしンちという漫画を知っているだろうか?

けらえいこさんの漫画でアニメ化もされていた。

けらさんがネットで連載されている、実母へ親孝行をするために、イタリアへ母を連れていくというエッセイ漫画がある。

残念ながら今は連載がストップしているのだが、この漫画を読んでいると、本当に母と子という関係性について考えさせられる。

漫画の中でも、お互い素直になれない母と娘。結局、娘であるけらさんが何かと母に怒鳴ってしまうのだ。

私も何かと母には現在進行形で怒ることが多い。

今でこそ、私も結婚して、実家を出て、マンションで暮らしている。その為、今の家の家事全般を私がしている。実家では家事という家事をほとんどしていなかった為、実家の洗濯機の扱いさえわからないほどだ。

そんな私も自分が家事を担うようになったら、家事の大変さがわかったが、それと同時に、節約のためにした方がいいことや、家を綺麗に保つための掃除の頻度などが気になるようになってきた。

しかし、母は、ここ数十年、家事という家事をほとんどしない。

ギリギリ、皿洗いと洗濯くらい。

生きていく上での最低限の家事しかしない。

掃除機なんて滅多にかけないので実家は埃がすごい。

実家に行くたび、私は、掃除機かけなさいよ!と怒る。母にロボット掃除機を買ってあげたのにそのロボット掃除機も使っていない。

せっかく買ってあげたのに!ちゃんと掃除機かけなさいよ!

子どもの時に私が母に言われていたことを今は私が母に言っている。

はーいと母は守る気のない約束をする小学生のような返事しかしない。

何かの記事で読んだが、人によって違うとは思うが多くの人は自分が30代の時が親と大人同士で会話できる最後の年代らしい。

それ以降になると親が大人ではなく、老人になってしまう為らしい。

母は老人ではなく、子ども返りしているようだ。

私の妹にはそんなことないのに、実家の家電が壊れると私に真っ先に電話してくるし、詐欺メールが来て心配になった時も夜中でも私に電話してくる。

私が子どもの時かけた分の迷惑を今回収する時なのだろう。

これも、一種の親孝行なのかもしれない。

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